この15日から、ロシアの穀物一時輸出禁止措置が始まりました。
その理由は猛暑と少雨による干ばつ被害。
小麦・大麦・ライ麦・トウモロコシ等が、輸出禁止の穀物です。
ロシアだけでなく世界的に異常気象が見られ、小麦先物相場は2年ぶりの高値。
小麦取引の国際指標となる先物価格(シカゴ商品取引所)は、直近2ヶ月で2倍近い上昇が見られました。
日本の場合、政府が小麦の輸入価格を管理しており、半年ごとの平均価格を反映した売り渡し価格が、年2回改定されます。
7月までの国際価格が低水準だったこともあり、国内価格が乱高下することはないと思われます。
また、日本の輸入小麦は、米国・カナダ・オーストラリア産のため直接の影響はありません。
ただ、ロシアから小麦を輸入していた国々は、産地をシフトせざるを得ないでしょう。
ちなみに、日本の小麦自給率は11% (平成21年度概算) です。
やはり、国際価格から目が離せませんね。