馥郁たる甘い香りが、梅も果実であることを気づかせてくれます。
幼い頃、大のおばあちゃん子だった私は、入梅の季節になると、祖母が梅干しや梅酒をせっせと漬け込むのを飽きることなくそばで見ていました。
孫が、おばあちゃんに教えてもらう折り紙や歌、草花の知識などは、人生における小さな幸せを増やしてくれます。私にとって、梅酒づくりもそのひとつ。ほのぼのとした昔の思い出がよみがえります。
【材料】 ガラスびん(4リットル分)
●梅の実――――――――――――1kg
●氷砂糖――――――――――――800g
●ホワイトリカー(35度)――――――1800ml
【つくり方】
1.梅は水洗いをした後、へたの部分を竹串orつまようじで取ります。
2.梅を一粒ずつ、乾いたふきんorペーパータオルで水分を拭き取ります。
3.木綿針をガス台の炎で熱し冷ましてから、梅一粒に十ヶ所くらい突きます。
(こうすると漬け込んだ梅にシワが寄らず、まん丸の形が保てます)
4.ガラスびんに梅と氷砂糖を交互に入れ、最後にホワイトリカーを静かに注ぎ、
蓋を閉め、光のあたらない涼しいところに置きます。
【熟成】
●ときどき、ガラスびんを静かに回し氷砂糖をとかします。
●3ヶ月でコハク色の梅酒ができますが、1年間は熟成させたほうが
味・香り・色ともに良くなります。
●漬け込んだ梅は半年くらいで取りだし、そのまま食べても、梅ジャム
にしても美味しいです。
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