第26回関東甲信地区稲作経営者現地研究会が、群馬県の伊香保温泉で開催され、登壇させていただきました。
この研究大会の主催者は、同エリアの稲作経営者会議。
稲作経営者会議は、産業としての稲作経営の確立を目指し、様々な活動を展開なさっておられます。
本日の講演タイトルは、「穀類の新しい商品と食生活の提案 ~ライスアイランドの販売戦略~」という長いタイトルで、「市場縮小業種の生き残り戦略」というシリアスな副題付き。
お米の国内消費量は、減少の一途を辿っていますが、、。
お米(稲)は、日本農業の基幹作物であり、日本食の基幹食材。
ライスアイランドのお話をすることで、微力ながら日本農業の一助となれることを願い、精一杯お話をさせていただきました。
第25回東海・近畿・福井ブロック稲作経営者研究大会が、岐阜市の老舗旅館十八楼で開催され、登壇しました。
この研究大会の主催者は、同エリアの稲作経営者会議。
稲作経営者会議は、産業としての稲作経営の確立を目指し、様々な活動を展をなさっておられます。
そもそも、ライスアイランドの社名は、日本の別称である「瑞穂の国」から名付け、稲作とは切っても切れないご縁を感じています。
講演タイトルは、「穀類を通した新しい商品・食生活の提案 ~ライスアイランドの販売戦略~」という長いタイトルで、「市場縮小業種の生き残り戦略」というシリアスな副題付き。
食料自給率が低下すればするほど、国の主権は失われていく!
個人的には上記のように思っており、ライスアイランドのお話をすることで、微力ながら日本農業の一助となれば光栄です。
秋に種をまいた麦が芽ばえ、10センチ弱になりました。
麦踏みは、霜柱で浮き上がった土を押さえ、麦を鍛え丈夫にするため、寒いこの時期にします。
昔の麦踏みは、農家の家族全員が畑に出て、麦を足でていねいに踏んでいきました。
その様子を、俳人 高浜年尾(高浜虚子の長男)は、次のように詠んでいます。
「麦踏の 一つの姿 手を腰に」
なるほど。
光景が目に浮かびます。
今の麦踏みは、トラクターにローラーを付け、それを引いて麦を押さえていきます。
例えるなら、道路工事で、ロードローラーが、新しくできた道路を押さえていくイメージ。
ローラーで、踏まれたあとの麦畑が、上の写真です。
麦の身を思えば、せっかく伸びた芽を踏みつけられるのは、気の毒というもの。
しかし、麦踏みをしないと、ひょろひょろと高さばかりが伸び、根の張りの弱い麦に育ってしまうのだそうです。
ひところ、ひょろひょろと伸びた体力のない子どもを、もやしっ子と呼んだことを連想しました。
踏まれても踏まれても、すくすく強く育つ麦。
生きる力の強い子を育てるには、適度なストレスが必要!ということでしょうか。
半年後、すくすく育った麦は、麦秋を迎えます。(写真:右)
秋田県横手市の平鹿地区から、雑穀の産地報告です。
猛暑日が続いた今年の夏。
秋田なら避暑ができる?と思った私が甘かった・・・
本日、秋田も猛暑日です。
案内してくださったのは、秋田ふるさと雑穀村の佐藤さん。
まずは、アマランサスの畑から。
赤い穂も黄色い穂も、ともに30センチを超える大きな穂。
アマランサスの原産地は、南米アンデスの山岳地帯。
ケシ粒のような小さな実には、鉄分、カルシウム、亜鉛などが、豊富に含まれています。
赤と黄色、穂の色は違いますが、収穫後のアマランサスに色や味の違いはありません。
美しいアマランサスの穂は、観賞用としても楽しまれています。
次は、タカキビ畑。
高きびは、最も草丈が高くなる雑穀で、身長175センチの佐藤さんの頭上をはるかに越え、3メートル近くまで伸びています。
別名は、モロコシ、ソルガム、コーリャン。
高きびには、挽き肉のような弾力とコクがあり、この食感を利用して、ハンバーグや麻婆豆腐などの料理にも使えます。
アワやキビの生育も、バッチリ順調!
次の写真は、ヒエ畑です。
ヒエは、日本に稲が伝わる以前から、アワと共に常食されてきました。
さっぱりした味で、マグネシウムやリン、亜鉛など豊富な微量栄養素をバランス良く含み、食物繊維は白米の 8倍以上あります。
ヒエ畑のお向かいは、あきたこまちの田んぼ。
近づいて目をこらすと、それはイナゴ。
農薬を多用する田畑では、イナゴは生きてゆけません
安全な作物を育てようとする、農家の心意気をイナゴに見た思いがします。
雑穀畑の視察が完了し、平鹿地区の中心に戻ると、お祭り 「きてたんシェひらかまつり」 が、にぎやかに開かれていました。
秋田ふるさと雑穀村のテントでは、雑穀生産者のみなさんが、有楽町のショップ から運んだ機械で、雑穀ポンせんべいを作り、無料配布をしています。
このポンせんべいの原材料は、お米も雑穀も地元産。
素朴な味わいの雑穀ポンせんべいは、大人にも子どもにも人気があり、急遽 「つめ放題100円」で、販売もはじめました。
雑穀の生育状況を見届け、秋田のみなさんとも交流ができ、有意義な旅となりました。
尚、本日の雑穀が店頭に並ぶのは、11月からの予定です。今しばらく、お待ちくださいませ。
投稿情報: 午後 09時15分 カテゴリー: 農業, 雑穀・玄米・麦・オートミール | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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8月29日から三日間、東京ビッグサイトで開催中の 全国都道府県特産物フェア に、出展しています。
これは、ご当地グルメを外食業界に紹介する展示会で、来場予定者は 5万人。
ライスアイランドは、秋田県産の雑穀を使用し、さまざまなメニュー提案をしています。
秋田からは雑穀生産者が上京。当社スタッフと一緒に、雑穀のPR中です。
使う人にとって、作る人の顔がわかることは、安心感につながりますね。
作る人にとって、使う人の顔が見えることは、嬉しいことです。
日本各地には、まだまだ知られていない良質な食べ物が、いっぱいあります。
国産の食べ物をPRすることで、選んで食べる人が増えれば、食料自給率の向上につながりますね。
PR、これからも頑張ります!
投稿情報: 午後 04時18分 カテゴリー: ビジネス, 農業, 雑穀・玄米・麦・オートミール | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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そう、「濡れ手で粟」でおなじみのアワ。
まだ緑色が鮮やかで、収穫はもう少しあとになります。
この写真を撮った20日の朝、北海道幌加内町の最低気温は、2.1℃でした。
東京なら1月の最低気温。
気温からすれば、北海道の秋はすっかり深まっているようです。
今回の産地訪問の目的は、収穫前の作物の状態を見ること。
レンタカーを借りた千歳空港がスタート地点で、旭川市を北上して幌加内町と和寒町、帯広市周辺の十勝平野を中心に巡りました。
アワ・ヒエ・キビ・ソバ・黒米・赤米・大豆・小豆など、北海道の広い大地で豊かに実った作物を目にしました。
先ほどのアワは、1~2週間すれば黄金色になり、収穫の時期を迎えます。
右の写真は、手のひらに乗せたアワの穂で、エノコログサ(猫じゃらし)そっくり。
それもそのはず、アワの原種はエノコログサといわれており、いうなれば親戚です。
その一粒はとても小さく、お米の数分の一、ゴマの半分くらいの大きさ。
昔、この地域では寒さのため、うまく育ちませんでしたが、近年は温暖化で生育がよくなり、今年も豊作です。
蕎麦(ソバ)といえば信州(長野県)が有名ですが、ソバの作付面積においては、北海道は長野県の5倍以上あり、北海道は全国一のソバ産地です。
広い畑に、真っ白なソバの花が咲く光景は圧巻。(写真左)
収穫期になると、ソバの実は褐色になり、茎には赤みが差します。(写真右)
それを大型のコンバインで収穫していくのですが、地域の自主規制で、収穫作業は午後4時までと決められています。
収穫の繁忙期、まだ明るいのに作業を止めてしまうことの理由を尋ねました。
昼間のソバは乾燥していますが、夕方からは夜露が出はじめ、ソバの水分量が上昇してしまいます。
作業時間に制約をもうけることが、収穫後にカビが生えるのを防ぎ、高品質を保つ、産地のブランディングの一環になっていました。
ソバにまつわる昔のエピソードも聞きました。ソバは、種まきから90日と短期間で収穫ができ、寒冷な気候にも痩せた土地にも強いため、かつては冷夏でイネの生育が悪いと分かった時点でソバの種をまき、人々は食糧不足をまぬがれたとのことです。
夕暮れ前には、ちょっと大豆畑へ。
収穫にはまだ早く、まだ枝豆の面影を残す状態ですが、豆はしっかり入っています。
この大豆畑も見渡す限り広がっており、大型化された北海道農業の効率の良さに、今後の日本農業のあり方を見た気がします。
今回の産地訪問は、お気に入りの赤いゴム長靴のおかげで、ぬかるんだ圃場にも何度となく出入りでき、農業経営者と語り合うことができました。
途中、マネージメント・ゲームの先輩の会社 アイマトンさん に立ち寄り畜産の話を聞いたり、国内産小麦でパンを焼くベーカリーに、原材料としてライスアイランドの製品をお勧めしたり、充実の三日間となりました。
北海道の皆さま、ありがとうございました。
この秋、収穫される穀物は、来年1月から順に製品化する予定です。
投稿情報: 午後 09時37分 カテゴリー: ビジネス, 農業, 雑穀・玄米・麦・オートミール | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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