食料自給率 = 39%
これは、カロリーベースでの日本の食料自給率です。(農林水産省 食料自給率の部屋 より)
つまり、毎日の生活をしていくため必要なカロリー(熱量)の約 6 割を、外国に依存しているということ。
ちなみに、食料自給率統計を取りはじめた昭和35年は 79% でした。
食の安全を考えていくうえで、質的な問題以外にも不安要因があります。
世界の人口増加・天候不順による干ばつ・世情不安による輸入減少・価格の上昇など、これまでとは異なる要因があり、将来も安定的に食料輸入ができるかどうか不安です。
食料は、生きていくうえで欠かせないもの。
自分たちの食料はできるだけ国内で作り、それを食べて自給率を上げれば、将来の安心につながります。
では、どんな食べ方をすれば、食料自給率をアップさせられるのでしょうか?
まずは、意外な例です。
昼食に、天ぷらそばを食べたとします。和食だから、自給率は高そうですが・・・。
そば粉 18%、エビ 7%、天ぷらの衣になる小麦粉 9%、油や醤油の原料になる大豆 7%、現状これだけしか国内自給はできていません。
しかし、毎日、昼食に麺類を食べている人が、週一回ごはん(米食)にすれば、自給率は 2%アップすると試算されています。
同様に、毎日、朝食にパンを食べている人が、週一回ごはん(米食)にすれば、こちらも自給率は 2%アップします。
つまり、100%国内で自給可能な “米” を主食の座に戻せば、自給率は上がりはじめるのです。
政府は、平成27年度の食料自給率の目標を 45%に設定しています。(食料・農業・農村基本計画 より)
食の多様化につれ食料輸入が増えてきたわけですが、日々の食生活を再考しようと思います。
■ 主要先進国における食料自給率の推移
日本のカロリーベースの食料自給率は、主な先進国と比べ最低水準となっています。
日本以外の国についてはFAO “Food Balance Sheets”等を基に農林水産省で試算したデータです。