七夕といえど梅雨はまだ明けず、天の川は見えません。
都心で星を求めるところに、そもそも無理はありますが。
その代わり、宵闇がせまるころ、ビルの灯りは輝きを増し美しい光景が広がります。
暑かった昼間の熱気が少しずつ抜け、かすかな涼風にほっとする時間帯。
新幹線、山手線に京浜東北線、車両が右へ左へと流れ、歩道を歩いていた人が地下鉄口へ吸い込まれていきます。
みんな、おうちへ帰るのね！
ちょっとセンチメンタルに、、。
そんな、東京交通会館テラスから眺める、有楽町の夕景です。
お向かいの東京国際フォーラムでは、クジラのような巨大オブジェが、夜空に浮かび上がります。
有楽町へお出かけの際は、ご覧あれ。
台湾の食研究ということで、素食の試食会です。
中華圏における 「素食」 とは、肉や魚を使わない菜食料理のこと。
日本では、精進料理にあたります。
どちらの料理も 「殺生することなかれ」 という仏教の教えに由来しています。
そこで、スタッフと運ばれてくる料理の原材料あてクイズ。
さて、ウナギの蒲焼きと見まごうこの料理、何でできているでしょう。
答えは・・・
豆腐と焼き海苔でした～。
すりつぶした豆腐に、つなぎの片栗粉や山芋のすりおろしを混ぜ、ウナギの皮にみたてた焼き海苔に乗せ、油で焼いて、甘辛いタレをからませ、白ゴマを散らしてあります。
本物のウナギに比べれば淡白な味ですが、なかなかいけます。
日本では、「精進うなぎ」 と呼ばれる料理です。
手前の麻婆豆腐にも、もちろん肉は入っていません。
でも、挽肉のような歯触りのモノが・・・？
よくよく見てみれば、細かく刻んだ生シイタケと雑穀のキヌア。
挽肉の代わりに 「紅きび」 を使ったハンバーグは知られていますが、 「キヌア」 も挽肉の食感に迫っています。
雑穀っておもしろいです。
ちなみに、ライスアイランドのブランドに 「素食生活」 があります。
素食生活は、菜食生活という意味ではありません。
自然で食の基礎になる食の素（もと）、そしてシンプルライフという意味を込め、ネーミングしました。
展示会が閉会して、ひと休み。
スタッフと故宮博物院を見学しました。
故宮博物院は、ルーヴル、メトロポリタン、エルミタージュとともに世界４大博物館の一つに数えられています。
地下鉄の最寄り駅から、タクシーで地下一階の車寄せに到着。
一階のエントランスに向かうべくエスカレーターを見上げると、吹き抜けの天窓に「書」が浮かび上がっています。
お～ 、懐かしや！
学生時代、臨書で稽古した懐素（唐）の 「自叙帖」 です。
青空を背に、躍動感あふれる草書の伸びやかなこと。
十五年近く前にも来ましたが、当時、このエントランスはなく、新鮮な気分です。
故宮博物院は、三年前に全館リニューアルが完成し、展示分類や見学動線が大きく変わったとのこと。
三階から二階一階と時代を追いながら、明るく広い空間でゆったり展示品を観賞することができるようになりました。
特に三階は、故宮を代表する工芸品 「翠玉白菜」 「肉形石」 があり、もっとも賑わっています。
今回、「書」 や 「文字」 に関心のある私が残念に感じたことは、甲骨から始まり竹簡・木簡の時代を経てつづく、文字の変遷をたどる展示品の多くが見られなくなっていたこと。
展示品は定期的に替わるそうなので、また訪れてみたいです。
一方、同行スタッフのＮ君が興味を示したのは、特別展。
特別展のタイトルは、赤壁。
映画 「レッドクリフ」 で、一躍注目された三国志 「赤壁の戦い」 です。
巧妙な戦術により 「寡を以って衆を破る」 を実現した戦いの成功例。
彼は学生時代、三国志の漫画全60巻を一ヶ月で読み切り、登場人物に かなり詳しいらしい、、。
私も、三国志を改めて読んでみたくなりました。
フード台北に出展中です。
正式名称は 「2009年台北國際食品展覽会」 と、台湾らしく繁體漢字です。 （體＝体）
明治時代なら、日本でも ふつうに使われていた漢字ですが、画数が多く覚えるのは大変そうです。
ちなみに、看板の股※公司（※の字は人偏に分）は、株式会社の意。
さて、本題です。
ライスアイランドは、オリジナル製品の雑穀や健康食品を提案しています。
健康食品の 「素食源」 を試飲したブース来訪者に、素食源が天然・自然の食品でできていることを説明すると、一様に関心を示してもらえました。
今、台湾は健康ブーム。
健康的な食生活への関心は高く、まさに 「医食同源」 の言葉を生んだ文化圏であることを感じます。
自社以外のブースも巡回してみました。
展示会場では、台湾企業ブースが大半を占めるのですが、そこでも日本語が目につきます。
台湾で、日本語の助詞 「の」 が流行中とのこと。
中国語では 「的」 の字に、この場合の 「の」 の意味があります。
なんでも、「の」 の形が台湾の人に気に入られているとか。
あっ！ 「の」 の話ばかりになっちゃいましたね。
また、「日式」 （日本式） の文字が印刷された台湾食品が多く、お米の袋には 「越光」 の文字を発見！
台湾における日本の食文化の浸透度は、私が考えていた以上でした。
安心・安全に定評のある 「日本の食」 は、今後も台湾で広がりそうな手応えがあります。
このところ雨つづき。
湿気が多くて洗濯物はカラッと乾かないし、気分はブルーに傾きがち。
そんな梅雨時に、心をなごませてくれるのがアジサイの花。
アジサイほど雨が似合う花は他にないのでは？
古来より親しまれ、万葉集にも詠まれています。
紫陽花の日本での花言葉は 「移り気」 ですって。
平安時代、紫陽花を贈られた女性は、心穏やかでいられなかったことでしょう。
今さら私が心配することでもないですが、、。
ちなみに、フランスの花言葉では 「忍耐強い愛情」 「元気な女性」 とのことで、一安心。
アジサイは、花びらにみえる部分が 萼 （がく） で、ほんとうの花は中心部分の丸い粒、ということを最近知りました。
明日から開催の 【 FOOD TAIPEI 2009 】 に、出展します。
開催場所は、台湾の台北世貿南港展覧館。
昨日、第一陣のスタッフが台湾入り。
ただいま、ブースの飾り付けや商品の陳列など、準備中です。
週間天気予報によると、台北は一週間ずっと雨つづき。
おまけに台風も来てたりして、、。
対象はビジネスパーソンですが、客足に影響がないか気がかりです。
給与計算と支払いのチェックを完了させたら、私も行ってきます。
株式会社ふるさと回帰総合政策研究所 の総会に出席しました。
昨今 「地方は疲弊している」 という話をよく耳にします。
この会社は、都市住民のふるさと回帰が具体的な行動となり、その行動によって地方が健全な発展と自立が可能となるよう、行政や企業と協働をしています。
社長の高橋氏と所長の玉田氏は、社会人として素晴らしいキャリアをお持ちのお二人。
歩む背中で行く先を示し、時に叱ってもらうこともあり、私にとって先生のような存在です。
総会後は、新橋演舞場近くのレストランまで、軽く相談をしながら徒歩で移動。
懇親会にて、お二人との一コマです。
今期ラスト（たぶん）の採用ＭＧをしました。
講師は、ソフトパワー研究所 の清水社長。
ＭＧで面接するだけでなく、集まってくださった学生さんに有意義な時間を提供したいと、講義もお願いしています。
今回の講義は、ＴＯＣ （制約条件の理論） と会計発祥の地ベネチアの商人について等。
また、ライスアイランドに関連ある ＮＰＯ の話もありました。
日本の ＮＰＯ は、善意というエンジンだけで事業を運営しようとする傾向があり、継続発展させることは難しいのが現実。
【 企業は財とサービスを提供する。（中略） 非営利組織は人を変えたとき役割を果たす。 】
【 非営利組織は、収支なるものがないからこそマネジメントが必要。（中略） 自らのミッションに集中するにはマネジメントを知らなければならない。 】
抜粋 ・・・ 『 非営利組織の経営 』 ピーター・Ｆ・ドラッカー 著より
講義に引用された 『 非営利組織の経営 』 には、非営利組織のマネジメントが詳しく説かれており、とても参考になります。
まさに、ＮＰＯ のバイブル。
学ぶことは、ラクな作業ではないですが、迷いが払拭できる瞬間が好きです。
みょうがぼちは、初夏を代表する岐阜市周辺地域の伝統和菓子です。
「ぼち」 とは 「もち」 が訛った方言で、みょうが餅といったところ。
作り方は、小麦粉と米粉を混ぜた生地に、ソラマメの餡を入れ、ミョウガの葉で包み、蒸します。
昔から、農家が田植えの繁忙期に、農作業の合間のおやつとして作っていました。
塩ゆでして食することが多い空豆ですが、砂糖で甘くした空豆あん もなかなかいけます。
五月中頃、訪ねた和菓子店に、みょうがぼちはまだありませんでした。
夏季限定の和菓子ゆえ、店頭の 「みょうがぼち」 の張り紙は、風物詩として季節の変化を感じさせてくれます。
目にも涼やかなミョウガの葉を取り去り、口に運べばソラマメの香りが広がります。
あっさりと素朴な風味は、どこか懐かしく、郷土の 「食」 として残して行きたい味です。
いよいよ旬を迎えた さくらんぼ。
写真の品種は、佐藤錦です。
本日の有楽町（東京交通会館）産直市場で、イチオシ農産物でした。
見た目に可愛らしく、風味が良くて、甘くて、ちょっと酸っぱくて、歯ごたえもあって、試食販売でも大人気。
銀座へお買いものに向かう人の足を止める魅力が、さくらんぼにはあるようです。
この佐藤錦は、耕心生産組合（山形県寒河江市）のみなさんが、丹精こめて育てた逸品です。
産直市場の準備中、農家の佐藤さん（写真下）と試食しながらおしゃべり。そのおいしさの秘密に迫ってみました。
１．土づくり
２．気候
３．愛情
これが、おいしさの秘密ですって。
佐藤さんが育てる佐藤錦だけに、愛情たっぷり
さくらんぼに限らず、美味しい！と思わず感嘆の声をあげてしまう農産物は、この三要素をどれも満たしている気がします。
耕心生産組合のさくらんぼは、お取り寄せができます。
ご注文は、６月１５日まで。
お届けは、６月１５日以降。
【注文・問い合わせ先】
耕心生産組合
山形県寒河江市字中河原222番地の2
TEL. 0237(86)5112 （月～金）
FAX. 0237(86)0474 （随時受付）