東京大学弥生講堂で開催された、レスター・ブラウン シンポジウムに参加しました。
「フード・セキュリティの確立を目指して」 が、サブタイトル。
フード・セキュリティとは、食糧安全保障のことです。
将来、世界的に食糧危機となる可能性が懸念されています。
レスター・ブラウン博士は講演の最初、食糧不足になる要因として次の三項目を提示。
1.世界人口の急激な増加
博士のことばを借りれば・・・「昨日、夕食の食卓に着いていなかった 21万6千人が、今日は夕食の食卓に着く。今日、夕食の食卓に着いていなかった 21万6千人が、明日は夕食の食卓に着く。」
世界人口が、毎日 21万6千人も増加しているとは、改めて驚きです。
2.肉・牛乳・卵など酪農製品への食の変化
これまで、穀物や野菜中心の食生活をしてきた新興国の人々が、豊かになるにつれ、食物連鎖の上位部分である肉・牛乳・卵などの酪農製品を多食するようになる。
肉 1kgを生産するためには、その数倍の穀物がエサとして必要になるため、肉食は穀物の大量消費を意味します。
3.穀物の燃料転化
ガソリンに代わる自動車燃料として、穀物でエタノールを生産することによる穀物不足。
穀物の不足傾向は、穀物相場の上昇を引き起こし、年間所得が一人当たり 2千~3千ドルしかない国の人々は穀物を買うことが困難になります。
その後も、水・土壌荒廃・氷河の融解・破綻国家など、数々の地球規模で私達が抱える問題の解説がありました。
ちょっと悲観的になりそうな気分・・・
でも、「どげんかせんといかん」(東国原知事風)ことですよね。
まずは、現実を直視することが、問題解決の第一歩でしょうか。
そして、できることから一歩ずつ、取り組んでみたいと思いました。
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