ふるさと回帰フェア 2009 に、NPO法人アグリツーリズム協会の一員として参加しました。
5回目の今回は、早稲田大学が会場。
主催者は、NPO法人ふるさと回帰支援センター です。
「地方の元気は、ニッポンの元気」が、今回のキャッチコピー。
地方は疲弊していると言われ久しいですが、現状を分析し打開策を提唱する講演やパネルディスカッションはどれも充実しており、地方が明るい未来を築くための示唆に富む内容でした。
全国各地の自治体ブースをめぐり、それぞれの地域の話も聞きました。
地方で仕事をしたい！ 地方で暮らしてみたい！ と考える人には耳寄りな話です。
今回のフェアに参加できなくても、東銀座には常設の 情報コーナー があります。
NPO法人アグリツーリズム協会 もブース出展したことで、多くの方に活動を知っていただく機会となりました。
「木曽路はすべて山の中である。」
これは、明治の文豪 島崎藤村の 『夜明け前』 書き出し部分。
藤村は、この小説の舞台である 馬籠 （岐阜県中津川市馬籠） 生まれです。
馬篭はその昔、江戸と京を結んだ中山道の宿場町。
石畳の坂道を歩いていると、空想は時代劇の世界へタイムスリップ。
「おっ、ごめんよ。 」
「じゃまするよっ。」
いなせな旅人が入っていきそうな旅籠屋が、軒を連ねています。
馬籠宿の秋の夕暮れには、石垣のしだれる萩が似合うこと。
お見事！ ってな感じです。
また、先の文をさらに一ページ半ほど読み進むと、馬籠を説明する行が出てきます。
「馬籠は木曽十一宿の一つで、この長い渓谷の尽きたところにある。西よりする木曽路の最初の入り口にあたる。そこは美濃境にも近い。」
ちなみに、馬籠から京に向かい、美濃路を 約100km 進めば、ライスアイランド本社前 に到ります。
本社は中山道沿いに建っているんです。
新米が運ばれてくる季節になりました。
今年は冷夏を心配しましたが、夏後半は天候が回復安定しました。
それでも、お米の作況は平年を下回ると予想されています。
全国には、お盆に新米が食べられる早稲品種から、初霜が降りるころ収穫する晩稲品種まであり、稲刈りの時期は数ヶ月に渡ります。
以前は、二斗袋という 30kg入りの紙袋が主流でしたが、最近は、1トン（1,000kg）入りフレコンでの入荷が増えています。
【Flexible Containers】 を略し、通称 フレコンです。
お米は、前日のうちに産地でトラックに積まれ、消費地へ輸送。
翌朝、精米工場の駐車場で、担当者が出社するのを待ちます。
2008年度の日本人一人当たりの米消費量は、59kgでした。
このフレコンひとつで、約17人の米一年分に相当します。
ご飯にすれば、茶碗で 1万4千杯。
ちなみに、百万石の大名という時の 一石は約150kg なので、フレコンひとつで 6.7石。
今朝のフレコン入荷を見て、こんなことを考えていました。
飯山市からの帰路、長野県大町市八坂にある 明日香荘 に泊まりました。
八坂は、とても懐かしい場所であり、心のふるさと。
なぜなら、かつて息子達は、八坂で山村留学の日々を過ごし、私も毎月ここへ通っていたから。
当時は、大町市八坂ではなく北安曇郡八坂村でした。
子ども達は、月の半分を 財団法人 育てる会 のセンター（寮）で暮らし、残りの半分は里親の農家さんでホームステイする生活。
集団生活と大自然の中での体験により、生きる力が育まれたと確信しています。
それにしても、小学生中学生のわんぱく盛りの子ども達のこと、お世話になった里親さんには、ただただ頭が下がります。
久しぶりに思い出がいっぱい詰まった育てる会のセンターに寄り、指導員さんとおしゃべり。
相変わらず、教育に対する意識の高さを感じます。
運動会のリレーで地元の人と一緒に走った村営グランド前では、コスモスが風に揺れていました。
コスモスに留まっている蝶は、イチモンジセセリ。
蝶の名が知りたくて、十年前に八坂中学で科学を担当しておられた先生にお尋ねしました。
畑では、白い ソバ の花が満開。
鷹狩山から望む、屏風のような北アルプスは絶景。
八坂は、これからもずっと大好きな場所であり続けると思います。
長野県の飯山市民会館で開催された 「平成21年度 北信州農村女性のつどい」 で、一時間半の講演をさせていただきました。
この会は年に一回、北信州で農業に従事する女性が一堂に会し、研鑽と夢ある地域作りをめざす学びの場として開かれ、今年は九回目とのこと。
農業ブームと言われる一方、農業の世界は今、変革の時を迎えています。
これからの農業は経営能力の向上が、より重要になるのは明らか。
今回の話は、農産物販売におけるマーケティング戦略を、その中心としました。
マーケティングの基本的分類として 【 4P 】 というフレームワークがあります。
効果的なマーケティング活動をするためには、製品（products） ・ 価格（price） ・ 流通（place） ・ 販促（promotion） のすべてのバランスをとることが大切！ という思考のための枠組みです。
さらに一歩深め、従来の供給者主導の考え方 「プロダクトアウト」 から、消費者の欲しいモノ ・ 望むモノを作る 「マーケットイン」 へ発想の転換を提案しました。
具体例として、ライスアイランドのケースをあげつつ、ビジネススクール（MBA）のおさらいプレゼンのようでもありました。
また、主催者側から、一人の女性としての視点でも話をするよう依頼があり、持ち時間の半分はプライベートな話をしました。
農業にたずさわる女性の多くは、就農のきっかけが結婚。
高校の教員をしていた私が、今の職に就いたきっかけも結婚。
夫とのなれそめを多くの人の前で話すのは初めての経験で、気恥ずかしさも・・・。
しかし、どこの家庭にもある舅姑との関係や子ども達のことなど、身の上話が女性同士の親近感となり、身近な話として聞いてもらえた気がします。
講演終了後は、実行委員のみなさんと記念撮影。
郷土料理の笹寿司、行者ニンニク味噌に新リンゴ、エゴマ製品や野菜、長野県産コシヒカリの米粉100パーセントで作った シフォンケーキ（写真：右） ・ パン ・ ドーナッツ・・・ etc.
北信州の 「食の幸」 の豊かさを改めて知りました。
実行委員長の大口さん、農業改良普及センターの井本さんをはじめ、中野市、飯山市、山ノ内町、木島平村、野沢温泉村、栄村のみなさん、有意義な時をありがとうございました。
はつらつと前向きな農業関係の女性とのふれあいで元気倍増、私も楽しく農業を学ばせていただきました。
感謝 
標高329メートルの金華山山頂に建つ岐阜城。
その天守閣から夜景を眺めるため、金華山に登りました。
ふだんは東京勤務ですが、今日は仕事で来岐していた男子女子二人のスタッフにも見せたくて誘いました。
金華山は、昼間なら麓から歩いて小一時間で登れる山ですが、夜間ゆえ用心してロープウェーを使用しました。 （金華山ロープウェーの夜間営業は10月12日まで）
天守閣の眼下に広がる 360度の夜景 は、まるでビーズをちりばめたよう。
街の灯りだけでなく、長良川で鵜飼をしている小舟の篝火も見えます。
織田信長が見おろした時代は、きらめく灯りは見えなくとも、鵜飼の篝火は見えたはず。
夜景といえば函館や神戸が有名ですが、岐阜の夜景も一見の価値ありです。
京都大原にある三千院を旅しました。
京都大原といえば、この歌が浮かびます。
曲名は 『女ひとり』 ですが、今回はスタッフと 女ふたり 旅。
大原は、京都市街から距離を隔てた自然豊かな山里です。
そこには京都市街の蒸し暑さはなく、涼やかな空気につつまれ爽やかそのもの。
大原三千院の正式名称は、三千院門跡。
門跡とは、皇子皇族が住職だった御寺を意味します。
厳かな雰囲気の仏様に手を合わせれば、心が静まります。
お休み処で苔むした庭を眺め、お抹茶と和菓子をいただけば、極楽ごくらく。
わらべ地蔵の愛らしさには、思わず頬がゆるみます。
次は、もみじが紅く染まるころ、訪れてみたいと思います。
露地物のキュウリやナスが出回るようになってから、ぬか漬けを作っています。
ぬか漬けって、毎日かき混ぜなきゃいけないから、手入れが大変そう！ という印象もありますが、大丈夫。
出張などで手入れができない時は、ぬか床が入っているタッパのまま冷蔵庫へ。
摂氏５度の世界で、冬眠してもらいます。
戻ったら冷蔵庫から取り出し、室温で乳酸菌が活発に働けるようにします。
ぬか味噌くさい という言葉は、所帯じみて垢抜けない様子を意味しますが、木杓子で混ぜれば、においが手に付きません。
キュウリは、室温なら半日、冷蔵庫なら一日で食べ頃になります。
そもそも、ぬか漬けは味噌や納豆と同様、日本人が昔から食べてきた発酵食品。
欧米の発酵食品といえば、ヨーグルトやチーズが代表格ですが・・・
発酵学の権威 小泉武夫博士の著書 『発酵美人 ～食べるほどに美しく～』 には、こんなふうに書いてあります。
日本人には、日本人の体の特性に合った食べ物で、楽しく、美味しく食事をすることが、健やか美人になるための最短の道。
発酵食品は、風土や食材、習慣や体質に合わせて改良しつつ伝承されてきた、まさにスローフード。
なるほど～。 納得しつつ読んだ 小泉博士 初の女性向け発酵食品本です。
食品は発酵することで、分子が小さくなり、栄養分が体内で吸収されやすくなります。
ぬか漬けは、家庭で手軽にできる発酵食品ですよ。
明日から三日間、パシフィコ横浜で開催される 第2回 居酒屋産業展 に出展します。
居酒屋経営者や開業予定者を対象にした、唯一の専門展です。
繁盛店作りのセミナーや、飲食店を開業したい人向けに開業支援セミナーもあります。
ライスアイランド は、新しいメニュー開発のため、お米や雑穀を使ったメニュー提案をします。
ただいま、スタッフがブース設営をしている最中。
会場が横浜の展示会は、はじめて。
居酒屋さんの展示会も、はじめて。
どんな反響があるのか、楽しみです。
写真は、緑提灯 のある居酒屋さん。
星四個は、国産食材の使用割合が 80％以上であることを表しています。
天気予報で、晴れマークが毎日つづく、夏らしい夏になりました。
立秋を過ぎてやっと・・・。
つい先日まで、日照不足が農産物に及ぼす影響を気にしていた私。
安堵しつつも、真夏日の連続に、もはや食傷気味。
そんな季節になると、聴きたくなる音楽があります。
特に昼間、車を運転する時、いつも聴く音楽。
それは、小野リサさんのボサノバです。
ゆったり明るいラテン系、しかもオシャレ。
燦々とふりそそぐ眩しい陽光が、南国のリーゾート地の太陽に。
車のエアコンは、涼しげな木陰のそよ風に。
ペットボトルの飲み物も、透明な氷が浮かぶトロピカルドリンクに。
小野リサさんのボサノバは、周りの光景をそんな気分に、一変させてくれます。
ただし、一番重要なのは、妄想力かも、、。