ライスアイランド ブログ

こしあぶら

毎年、この季節に、たまらなく食べたくなる山菜があります。

それが、コシアブラ。

15年ほど前、長野県八坂村（現在は大町市）で、コシアブラの天ぷらを初めていただき・・・

なんて美味なんでしょ ☆

独特の爽やかな香りと旨みに感激！

やみつきになりました。

「タラの芽は山菜の王様」 と呼ばれていますが、私には 「コシアブラが山菜の王様」 です。

今年も、コシアブラが手に入りました。

今夜、天ぷらにしていただきます。

あわまんじゅう

福島県柳津町の名物、粟（あわ）まんじゅう です。

会津出身のスタッフから、お土産にいただきました。

会津人なら誰でも知っている 有名な郷土菓子とのこと。

あわまんじゅうは、柳津の人々が祈りを込め、虚空蔵尊に奉納したのが、はじまりだそうです。

詳しくは、こちら。 →  柳津町商工会

粟（あわ） は、もともと黄色い雑穀ですが、あわまんじゅうはクチナシで色づけされ、ひときわ鮮やか。

皮は粟とモチ米の粒（細かい道明寺粉風）でできており、中の餡は甘さ控えめの こしあん。

つぶつぶを舌に感じながらも口溶けがよく、すっきりと素朴な味わいです。

ごちそうさまでした。

みょうがぼち

みょうがぼちは、初夏を代表する岐阜市周辺地域の伝統和菓子です。

「ぼち」 とは 「もち」 が訛った方言で、みょうが餅といったところ。

作り方は、小麦粉と米粉を混ぜた生地に、ソラマメの餡を入れ、ミョウガの葉で包み、蒸します。

昔から、農家が田植えの繁忙期に、農作業の合間のおやつとして作っていました。

塩ゆでして食することが多い空豆ですが、砂糖で甘くした空豆あん もなかなかいけます。

五月中頃、訪ねた和菓子店に、みょうがぼちはまだありませんでした。

夏季限定の和菓子ゆえ、店頭の 「みょうがぼち」 の張り紙は、風物詩として季節の変化を感じさせてくれます。

目にも涼やかなミョウガの葉を取り去り、口に運べばソラマメの香りが広がります。

あっさりと素朴な風味は、どこか懐かしく、郷土の 「食」 として残して行きたい味です。

中尊寺とお餅 in 平泉

平泉に来ています。

平安時代後期（11～12世紀）に奥州藤原三代によって築かれた多くの寺院や遺跡が、ここに残っています。

JR平泉駅前から、巡回バス「るんるん」に乗り込み、まずは毛越寺（もうつうじ）へ。

毛越寺には、松尾芭蕉が、源義経等を詠んだ句碑があります。（写真左）

　『 夏草や　兵（つわもの）どもが　夢の跡 』

この句が収められている 『奥の細道』 平泉の項は、「三代の栄耀一睡の中にして」 で始まり、奥州藤原氏や義経の栄華も夢のようにはかない、と綴られています。

右の写真は、中尊寺にある金色堂の覆堂です。

覆堂の中の金色堂は、撮影が禁止されており、お見せできなくて残念です。

金色の建造物といえば、京都の金閣寺が有名。

金色堂は、金閣寺のミニチュア版かと思いきや、屋内でガラスと覆堂に守られている分、黄金の輝きは金色堂が勝っています。

金色堂の豪華な装飾に、奥州藤原氏の栄華が偲ばれます。

中尊寺の広い敷地を散策し、休憩したくなったら、境内の茶店がおすすめ。

昼食に、ここで 「藤原三代お餅膳」 をいただきました。

つきたてのお餅が小さな器に入り、甘辛七種さまざまな味が楽しめます。

お餅は正月に食べるもの・・・というのは先入観。

岩手県南部地域では、年中行事や季節の変わり目、冠婚葬祭、来客のもてなしに、餅料理を供する伝統があるそうです。

写真のお餅は右奥から　　ずんだ・あんこ・えごま
中奥から　　黒ごま・大根おろし・しょうが
左奥　　漬け物・雑煮

けせんだんご

鹿児島県の志布志名物 「けせんだんご」 です。

ご実家が、鹿児島で和菓子店を経営しているスタッフからの頂き物。

地元の言葉では、「ケセンハンダゴ」と発音するそうです。

原材料は、米粉・練あん・砂糖。

味は 「ういろう」 に似ていますが、歯ごたえはしっかりあります。

もっちりした生地を包んでいるのは、肉桂（ニッキ）の葉。

青々とした肉桂の葉の香り高いこと。生地にその香りが移り、味に幅を出しています。

そうそう、日本語で肉桂と呼ぶより、シナモンと言い替えたほうが馴染み深そうですね。

ちなみに、お皿は鹿児島産の白薩摩 。きめ細かな貫入（ヒビ）が、趣ある雰囲気を醸し出しています。

ＮＨＫの今年の大河ドラマは、鹿児島に縁のある 『篤姫』 ですから、「けせんだんご」 も注目されるかもしれません。