高村光太郎の命日である4月2日に、連翹忌(レンギョウキ)が開かれます。
日比谷公園の松本楼に、今年も全国から関係者・ファン・研究者が集い、一ファンの私も参加しました。
大島龍彦氏(名古屋学芸大学教授)による今回のミニ講義は、詩「人生遠視」について。
『智恵子抄』は「悲しく苦しい詩集だった」と高村光太郎が語っていたことを知りました。
光太郎の最愛の女性である智恵子。その智恵子が光太郎に向かい「仇敵」と呼ぶようになる。
光太郎の苦悩は、いかばかりだったか。そこに、等身大の光太郎を見た気がします。
人生遠視
足もとから鳥がたつ
自分の妻が狂気する
自分の着物がぼろになる
照尺距離三千メートル
ああこの鉄砲は長すぎる
『智恵子抄』の世界
大島龍彦/大島裕子 編著
新典社 より出典
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