左の写真は 「あわ」 の穂です。
幼い頃、原っぱで抜いて手の平で遊んだ“あの”ネコジャラシに似ていると思いませんか?
それもそのはず、「あわ」の原型は雑草のエノコログサ(俗名・ネコジャラシ)なんです。
栽培種として交配が繰り返され、ご覧のとおり、私の手には収まらないほど、大型化しています。
日本へは朝鮮半島を経て渡来し、縄文時代には既に栽培されていました。「ひえ」と並んで、日本最古の栽培穀物で、稲が伝わる以前の主食だったとみられています。
「あわ」は、見たことも食べたこともなくても、濡れ手で粟(あわ)のことわざならご存知でしょう。
【濡れ手で粟】とは、骨を折らないで利益を得ることのたとえ、と広辞苑に記されています。
濡れた手に、いったい何グラムの「あわ」の実が付くのか実験してみたい! と、イタズラ心が起きています。
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