TPP交渉への参加問題が取り沙汰されています。
「経済成長」と「農業保護」の対立構造で議論されることが多いですが、そんな単純な問題ではなさそうです。
TPP関連で、オススメしたい本を1冊ご紹介します。
TPPのデメリットだけでなくメリットも書かれており、そもそもTPPとは何なのか? 賛成? 反対? を考える上で、とても分かりやすく解説されています。
「サラリーマンだから、私には関係ない。」と思っている人こそ、ぜひ読んで欲しい本です。
TPPに参加すれば、終身雇用や社会保障が否定され、日本人の労働環境が悪化する恐れがあります。
医療、金融、地域経済にも、大きな影響があります。
私は「食」に携わる仕事をしており、農業分野には深い関心がありましたが、日本人全体にどんな影響があるのかは、よく知りませんでした。
日本の関税率は、国際比較しても十分に低く、農産物関税率はEU諸国より、はるかに低いものです。 (農林水産省データより)
さらに関税率を引き下げるTPPに参加しなければならない事情は、何でしょうか?
日本は、今まで2国間交渉であるFTAやEPAを推進し、TPPには否定的だったため、そのルールづくりに参加しておらず、立場は不利です。
TPP9ヵ国の合計GDPは、日本と米国で91%超。
TPPでメリットがあるのは製造業ですが、日本の産業別GDPで、製造業は17.6%です。
サービス業に卸・小売業、不動産業、運輸・通信業に建設業など、製造業以外はどうなるのでしょう?
米国にとってプラスになることが、果たして日本もプラスになるのか、日本の国益という観点からは、どうなのでしょう?
現時点で個人的には、TPP参加に反対です。
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