鎌を手に、稲刈り体験をしました。
品種は、ハツシモ。
こんなに秋が深まっているのに、まだ稲刈り?
はい、晩稲(おくて)なんです。
おそらく、日本で一番遅い稲刈り。
ハツシモの名の由来は、初霜が降りるころ、刈り取り時期になること。
栽培されているのは、ほぼ岐阜県のみ。
珍しさから 「幻の米」 と呼ばれることもあります。
粒が大きめで、味はスッキリ系。
こだわりの寿司屋の大将に、お届けしていたこともあります。
それも、新米だけでは水っぽくてダメ! ということで、古米と適宜ブレンドをして・・・。
晩稲のハツシモは、早稲品種と開花時期も違います。
近年、温暖化の影響か、早稲品種の開花時期に、35度を超える猛暑日が続くことがあります。
開花時期の稲は猛暑に弱く、米が実らなくなるなど、ダメージを受けます。
このような状態を 「高温不稔」 といいます。
盛夏を過ぎて開花を迎える晩稲のハツシモは、猛暑の影響を受けにくく、温暖化に対応できる品種と言えそうです。
平成22年作からは、ハツシモ系の新品種に変わるそうですが、特長は引き継がれることでしょう。
コメント