春うらら。
のどかな陽光のもと、カメラと散歩に出ました。
昔、この季節の田んぼ(岐阜市)には、レンゲが一面に広がっていた記憶があります。
レンゲを緑肥として利用するため、農家が前の秋に種をまいていたのです。
近ごろ、めっきり少なくなったレンゲ畑をみつけ、足を止めました。
耳をすませ、よく見てみると、花から花へミツバチが何匹も飛び交っています。
童謡にある 「ブンブンブン」 という力強い音ではなく、「プ~ン」 と軽い羽音をたてて。
ミツバチは、ずいぶん前から大量死問題などで不足状態と、耳にしていました。
目の前でミツバチを確認できたことに、ちょっと安堵。
ミツバチは蜂蜜を取るためだけでなく、花粉交配に優れた力を発揮します。
例えば、ミツバチがいないと、イチゴは実をつけられなかったり変形したり、農家は大打撃です。
おやっ! ミツバチの足に、オレンジ色の花粉ダンゴを発見! (写真をクリックすると拡大されます)
大事に抱えた花粉団子は、巣に持ち帰り保存食として蓄えられます。
ちなみに、この花粉団子はミネラルやアミノ酸を豊富に含み、健康食品として市販もされています。
しかし、この働きバチ (性別はメス) は、これだけの花粉を集めるために、どれほどの花をめぐったことか・・・その健気さが愛しくなります。