七草粥は、一月七日の朝、一年の無病息災を願って食べる 「おかゆ」 です。
七草とは、春の七草のこと。
写真の左上から、せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ。
すずなは蕪、すずしろは大根と呼んだほうが馴染みがありますね。
食の蘊蓄話で有名な東京農大の小泉武夫教授によれば、七草それぞれに薬効があり、年末年始のごちそうで疲れた胃腸の働きを整え、野菜が不足しがちな冬場のビタミン補給になるとのこと。
しかし、平安時代には七草でなく、七穀(米、あわ、ひえ、きび等)で粥をつくる習慣があったそうです。
さて、明朝のおかゆに話をもどし・・・
土鍋で炊いたほうが、美味しくできそうな気もします。
ですが、慌ただしい朝のことゆえ、あえてラクチンな炊飯器を私は選択。
そして、今回は 「はと麦」 を加えてみます。
はと麦は、漢方薬のヨクイニンとして、肌荒れ・美肌・整腸・滋養強壮などに効果があると言われています。
炊飯器にセットするのは今夜のうちに。七草を茹でるのは朝になってから。
年齢を重ねるとともに、七草粥の美味しさがわかるようになった今日この頃です。
■材 料(4人分)
米1合、 はと麦30cc(お好みで適宜)
■作り方
1.米を研ぎ、はと麦を加える。
2.炊飯器のおかゆの水位にあわせ、1時間以上水に浸す。
3.七草はサッと茹で、水気をしぼり細かく刻んでおく。
4.おかゆが炊き上がったら、すぐに七草を加え3分間ほど馴染ませる。
*はと麦は米より浸水に時間がかかるので、一晩おいてもOK!
*七草を茹でる時、塩の代わりに砂糖を入れると緑が鮮やか。